マッチングアプリのプロフィールの書き方(と、絶対やってはいけない書き方)
たいていのマッチングプロフィールは人質ビデオで、しかもその人質が誘拐犯本人だ。
マッチングプロフィールの仕事はただ一つ、見知らぬ相手に「この人と一時間、向かい合って座りたい」と思わせることだ。なのに多くの人は、自分の葬式で言われそうな形容詞を片っ端から並べることに使う。「誠実」「正直」「人生を深刻に考えすぎない」。おめでとう、それはゴールデンレトリバーと、同じアプリにいる約400万人の説明だ。
The Full Truth
on 29歳のマッチングプロフィール
プロフに「皮肉が母国語」と書いておきながら、画面上で一番面白くないことでそれを証明している。
- 01
プロフは誰にでも当てはまる性格占い
Critical「旅行好き、大の食いしん坊、よく働きもっと遊ぶ、相棒募集中。」一語も入れ替えテストに耐えない。他のどのプロフに貼り付けても何も変わらない。四つの決まり文句を、具体的な一場面に置き換えること。たとえば、ほかのどの空港もつまらなくしてしまった、あの国の名前を。
- 02
写真は見知らぬ人たちの面通し
Criticalトップはサングラス、次は五人組で「あなた」がどれか不明、その次はジムの鏡越し自撮りで顔が切れている。三枚目になっても、人混みからあなたを見分けられない。明るくはっきりした顔写真から始め、誰なのか説明するキャプションが必要な写真は全部切ること。
- 03
どのプロンプトも扉ではなく行き止まり
Notable「私についての事実:ピザが大好き。」返信は一件も来ない。つかめる取っかかりが何もないからだ。開けられるもので終えること。誰かが反論できる、あるいは続きを書ける持論にすれば、見知らぬ相手が打つ明確な理由ができる。
旅行好き、大の食いしん坊、よく働きもっと遊ぶ。相棒募集中。皮肉が母国語。ドラマはお断り。
良いパン屋のためなら旅程まるごと変更する人間です。三都市のクロワッサンを格付けして、結果のせいで友情を一つ失いました。あなたが国境を越えてでも食べたいものを教えて。それで、お互い信頼できるか判定します。
私についての事実:ピザが大好き。
ピザには強い、たぶん許されない持論があります(パイナップルは残留、耳が一番うまい)。準備して来るか、腹を空かせて来るか。
- 1すべての行に入れ替えテストを。見知らぬ人のプロフにそのまま載っても通用するなら、消して具体的な版を書く。
- 2トップ写真を、明るくはっきりした一人の顔写真に差し替える。サングラスなし、集合写真なし、当てっこなし。
- 3プロンプトを一つ書き直し、取っかかり、持論、書きかけの思い、あるいは返信をせがむ小さな挑発で終わらせる。
- 4全文を声に出して読む。就職面接か要求リストみたいに聞こえる文は全部切る。
That was a stranger's dating profile. Drop yours, I will go just as hard.
One coffee, from €2,99. No mercy.
朗報。ハードルは地面すれすれだから、具体性は超能力になる。たった一つの本物のディテール(風邪のとき必ず見返すドラマ、ピザのことなら死んでも譲れない持論)は、使い回しの美徳十個分より働く。街で一番面白い人間になる必要はない。ただ、生身の人間らしく聞こえればいい。それが、ここでは一番の希少品らしいのだから。
- 01あなたにしか書けない、具体的で「変だけど本当」のディテールから始めること。具体性こそが魅力だ。
- 02相手にメッセージを送る取っかかりを与えること。プロンプトを途中で切って、ただ眺めるのではなく続きを書けるようにする。
- 03主張するな、見せろ。「アクティブ」と書く代わりに、先月実際にやったことを名指しで書く。
- 04問いに答える写真を使うこと。顔ははっきり、体つきは正直に、好きなものを一枚、社会的証明になる一枚。
- 05友達に話すように書いて、それから最初の一文を切る。前置きが面白かったためしはない。
- 人格のふりをした名詞リスト。「コーヒー、旅行、犬、ジム、タコス。」それは空港の搭乗列に並ぶ全員も同じだ。
- プロンプトに「何でも聞いて」。面白くなれる一度のチャンスを、見知らぬ相手に丸投げした。
- 写真六枚、別人六人。サングラス、集合写真、目出し帽、魚、ピンボケのライブ、2019年の結婚式。で、私は一体誰にスワイプしてるんだ。
- 「私は他の女子/男子とは違う。」史上もっとも「他のみんなと同じ」一文。
- ネガティブ宣言。「ドラマお断り、遊び人お断り、駆け引きお断り、会話が続かないなら左スワイプ。」あなたはデートを苦情リストから始めている。